人に環境に優しい天然繊維で出来た理想の断熱材
人や環境にやさしい理想の断熱・調湿・防音材セルロースファイバーは、新聞古紙からリサイクル生産される環境配慮型断熱材。天然繊維(パルプ)で出来た断熱材です。新聞紙をリサイクルして作っているので、住む人と地球環境に優しく、アメリカでは最も使用されています。
様々な太さの繊維が絡み合い、ふんわりとした厚い空気の層をつくると共に、1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しています。この空気胞の存在がよりいっそう熱や音を伝えにくくし、さらに、木質繊維特有の吸放湿性で一年中適度な湿度を保つことができます。
またセルロースファイバーは純不燃物です。火に強いセルロースファイバーをガスバーナーで燃やしても表面は焦げてしまっても 中まで燃焼はしないので、耐火性能が高いのです。
セルロースファイバーをおすすめする理由は、セルロースファイバーが、高い断熱機能だけでなく数多くの付加機能を持っているからです。
高い断熱効果により、夏は涼しく冬は暖かい家を実現する
地球や人に優しいエコロジー資源である
湿気を吸うので快適な温度をキープできる
結露やカビを予防でき、家が腐ることを防ぐ
シロアリやゴキブリといった害虫予防ができる
高い防音性能で静かな家を実現できる
高い防火性能で火事に強い
セルローズファイバーは断熱材の分類で言うと「繊維系断熱材」にあたります。細かな繊維が絡み合って、綿(わた)のような状態になっている断熱材のことです。セルローズファイバー以外に、グラスウールやロックウール、ポリエステルウール、羊毛などがあります。
繊維系の断熱材は、いづれも綿状であることから、湿潤な空気に触れた時にはその湿気を吸います。湿気を吸った状態で、温度が下がってきた場合、湿気容量の小さい素材で作られた綿では、その素材自体が湿気を保つことができないので、湿気は水滴化して、綿を濡らしてしまいます。
断熱材が入っているのは壁や天井裏ですから、この状態が悪名高き「内部結露」なのです。
湿気容量の大きい素材なら、ある程度の湿気は水滴化させずに、その分子の中に湿気を水蒸気のまま保つことができます。
この湿気容量の大小は、何と言っても自然素材に分があり、羊毛や紙であるセルローズファイバーはまさにそれです。普通、繊維系の断熱材を使用する場合は、室内の水蒸気が壁の中などに入っていかないような措置を取ります。具体的にいうと、壁の仕上げ(石膏ボード)のすぐ下にビニールフィルムを洩れのないよう張りめぐらします。
これが私には、抵抗があった点で、何とか ”ビニールで密封しなくていいものを” との思いで自然素材の断熱材に行き着きました。
ただし、湿気容量が大きいとはいえ、ものすごい量の湿気が壁内に入った場合は、結露が無いとは言えません。ですので、万が一結露した場合でも、乾いた外部側に湿気が抜けるような措置は考えて施しています。
壁 に特 殊 シートをタッカーで固 定 して専 用 の機 械 でパンパンに充 填 していきます
火 に強 いセルロースファイバーをガスバーナーで燃 やしても表 面 は焦 げてしまっても
中まで燃 焼 はしません
セルロースファイバーにもデメリットはありますが、それらに対しても措置は施します。
• コストがグラスウールと比較すると高い (断熱以外の付加価値が高いので、そちらまで考慮すると安いと判断しています。)
• 施工時に専用機械と専門職人が必要 (全棟標準採用することで、専門性の高い職人集団を形成しています)
• パンパンに詰めるので、ボードが膨らんでしまう (室内側に緩和空間を設け、電線スペースとして利用し、ボードの膨らみを防止しています)
• 長期的には沈下して上部に多少隙間ができてしまう (55k以上にパンパンに吹き込むため沈下はほとんど発生しませんが、念のため上部に付加断熱します。)
環境に優しく、高機能なこのグラスファイバーを使った断熱に興味や質問がありましたら、問い合わせフォームから岩下工務店にお問い合わせください。
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