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​FINE MAKER岩下工務店大工のブログ

横浜戸塚区を拠点とする岩下工務店。大工、職人によるブログ。

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についての詳細情報やお知らせ等を綴ります。

セルロースファイバー VS グラスウール比較

更新日:2019年1月22日



グラスウールとは、ガラス繊維(細長いガラスと接着剤の混合繊維)でできた綿状の素材で、現在最も使われている断熱材です。グラスウールの特徴はとにかく安いことにあります。施工や輸送が簡単なためコストを抑え、とても安価に使用することができます。

                                         更に、グラスウールの断熱性能は、セルロースファイバーの断熱性能と比較してもカタログスペック上はほぼ同等レベルです。断熱性能が同じでコストが安いのなら、グラスウールの方が良いのでは!?と思われるかもしれません。しかし、カタログスペックは同等でも、グラスウールは施工精度によって実際の断熱性能が変わってきます。


断熱材の性能を完璧に発揮するには 隙間や弛み、歪みの内容に施工する必要がありますが、グラスウールは現場で切断して充填するので、多少のゆがみ、隙間等ができてしまいます。特に電源BOX周辺建築金物の周辺や木下地材の周辺など、複雑な形状の隙間にまで充填することが難しいのが現状です。


セルロースファイバーは粉末状のものですから、壁の中のあらゆる隙間にも簡単に重鎮することができます。これにより高い断熱性能を体感できます。


セルロースファイバーは新聞紙を裁断・攪拌し、難燃剤としてホウ酸を添加して作ります。主原料のパルプ繊維の持つ大小様々な隙間に、様々な太さのパルプ繊維が絡みあうことで細かい空気の層が形成されています。これらの無数の微細な空気層が非常に高い断熱性能を可能にしています。


セルロースファイバーを断熱材に採用するだけで、断熱性能のほかにも、自然素材ならではの吸放湿性によって適度な湿度を保つことができ、室内や壁体内部の結露やカビ予防に繋がります。


さらに防火性能を高めるために配合したホウ酸の効果で、シロアリやゴキブリ等の害虫も寄せ付けません。


また、セルロースファイバーは非常に高い防音性能を持っています。(アメリカでは空港周辺の住宅で防音材として使用されているほど)


さらに、難燃剤としてホウ酸を添加しているため熱に強く、ガスバーナーで直接燃やしても表面が炭化するのみで燃え広がりません。断熱材の中でも極めて高い防火性能を誇っており、準不燃材料としての認定まであるほどです。


セルローズファイバーは、断熱材の分類で言うと、「繊維系断熱材」にあたります。細かな繊維が絡み合って、綿(わた)のような状態になっている断熱材のことです。


セルローズファイバー以外に、グラスウールやロックウール、ポリエステルウール、羊毛などがあります。繊維系の断熱材は、いづれも綿状であることから、湿潤な空気に触れた時にはその湿気を吸います。湿気を吸った状態で、温度が下がってきた場合、湿気容量の小さい素材で作られた綿では、その素材自体が湿気を保つことができないので、湿気は水滴化して、綿を濡らしてしまいます。



この湿気容量の大小は、何と言っても自然素材に分があり、羊毛や紙であるセルローズファイバーはまさにそれです。普通、繊維系の断熱材を使用する場合は、室内の水蒸気が壁の中などに入っていかないような措置を取ります。具体的にいうと、壁の仕上げ(石膏ボード)のすぐ下にビニールフィルムを張りめぐらします。洩れのないよう。


これが私には、大いに抵抗があり、何とか「ビニールで密封」しなくていいものを、との思いで自然素材の断熱材に行き着きました。ただし、湿気容量が大きいとは言っても、ものすごい量の湿気が壁内に入った場合は、結露が無いとは言えません。なので、万が一結露した場合でも、乾いた外部側に湿気が抜けるような措置は考えてはいます。


壁 に特 殊 シートをタッカーで固 定 して専 用 の機 械 でパンパンに充 填 していきます



火 に強 いセルロースファイバーをガスバーナーで燃 やしても表 面 は焦 げてしまっても

中 まで燃 焼 はしません



セルロースファイバーのデメリット

●コストがグラスウールと比較 すると高 い

(断熱以外 の付加価値が高 いので、そちらまで考慮 すると安 いと判断しています。)

●施工時 に専用機械 と専門職人が必要

(全棟標準採用 することで、専門性 の高 い職人集団 を形成しております)

●パンパンに詰 めるので、ボードが膨 らんでしまう(室内側 に緩和空間 を設 け(電線 スペースとして利用)ボードの膨 らみを防止しています)

●長期的 には沈下して上部 に多少隙間ができてしまう

(55k以上 にパンパンに吹 き込 むため沈下はほとんど発生しませんが、念 のため上部 に付加断熱します。)